ショップジャパンの冷風扇「ここひえR2(2020年最新モデル)」は2019年に大ヒットしたここひえの改良進化版です。
使い方、冷え具合、音の大きさなど、ここひえR2を実際に使ってみた感想を紹介します。
(ショップジャパン様よりモニターとして商品提供をうけました)
ここひえとは?しくみや特長は?
ここひえはその周りだけをピンポイントで冷やすパーソナルクーラーです。一般的には、「冷風扇(れいふうせん)」と呼ばれる家庭用の簡易冷房装置です。
サイズは、幅176mm×高さ181mm×奥行173mm、重さは1.03kg。手のひらにのるくらい小型・軽量なので持ち運びもラクラクです。
扇風機よりも涼しい風がでます!
水を浸み込ませたフィルターにファンで風をあてて水を気化させ、気化熱によって涼しい風を吹かせる、という仕組みです。
濡れたタオルに扇風機で風をあてると、風がタオルを通るときに水が蒸発して温度が下がって涼しい風がでてくる、のと同じ原理です。
なので、クーラーの冷えるしくみとは異なります。
最大-12℃冷たい風がでるとのことですが、実際使ってみるとそこまでは冷たくなりません。涼しくなるのは事実ですが、-12℃は期待しないほうがよいでしょう。
▼フタを開けると内部にはフィルターが入っています
ファンを回転させて水のついたフィルターに風をあてて、気化熱によって涼しい風がでてきます。
開封~実際に使ってみた様子を動画にしました。
ここひえの付属品一式
小さな段ボールに入って届きます。
- ここひえ本体
- USBケーブル
- USB電源アダプター
- 取扱説明書(スタートガイド)
組み立てなどは必要なく、ケーブルをつなぐだけです。
箱からだしたらすぐ使えるので、年配の方でも安心です。
使用方法
給水タンクに水をいれて、スイッチをオンにするだけです。使い方は非常に簡単です。
1.電源アダプターを取り付けます。
上記の写真はコンセントにつなぐ接続方法ですが、USBコネクタをモバイルバッテリーなどに接続して使うこともできます。
モバイルバッテリーに接続すれば、コンセントのない場所や屋外でも使えます!
2.給水タンクに水道水を入れます。
3.風量ボタンを押すと風がでてきます。
風量切換は3段階(弱・中・強)で、ボタンを押すごとに切り替わります。
タイマー設定もできます。ボタンを押すごとに、「1時間⇒2時間⇒4時間⇒設定なし」となります。
音の大きさは?うるさい?
風量(弱・中・強)によって、音の大きさが異なります。
『弱』は非常に静かで音はほとんど気になりません。
『中』は弱に比べると大きいですが、TVをつけていれば、TVの音しか聞こえないくらいで、大して気になりません。
『強』はそれなりに大きな音がします。屋外で使うなら気にならないと思いますが、室内でずっとつけているとうるさいと感じるかもしれません。
どれくらい冷える?温度・湿度を測定!
29℃に表示された温度計をここひえの前に置いたら、あっという間に25℃まで下がりました(風量は中)。体感としてもここひえの前にいるととても涼しいです。
至近距離(30cm以内)は確かに冷えます!
フィルターを冷凍庫で凍らせると涼しさがアップするそうです。まだ試していませんが取扱説明書に裏ワザとして紹介されていました。
このときの湿度をみてみると、70%ともともと高かったのですが、ここひえを稼働させたら、85%まで湿度が上がりました。
ここひえ使用前 | ここひえ使用後 | |
---|---|---|
温度 | 29℃ | 25℃ |
湿度 | 70% | 85% |
ここひえは水が蒸発する際の気化熱を利用して冷風を出すので、温度が下がる代わりに湿度が上がります。
あまりに湿度が高い状態で長時間使っているとジットリとしてくるので、その場合はクーラーと併用するのがよいと思います。
こんな場面で使えます。
ここひえは室温よりも涼しい風がでるので、扇風機よりも風は冷たいです。そして、コンパクトなので、簡単に移動ができます。この点が扇風機と異なります。
アウトドアやペットのため…など様々な用途に使えるここひえですが、私の利用方法をいくつか紹介します。
私が一番使うのがパソコン作業をするときです。PCのすぐ横にここひえを置いていますが、腕~身体に涼しい風がきて快適です。
長時間冷房の効いた部屋で作業していると冷えすぎるので、ここひえはちょうどよいです(弱か中で使っています)。
30℃以下であればここひえだけでも十分涼しいですが、、30℃を超えるような暑さだとここひえだけでは非力に感じます。あまりに暑いときは冷房を併用すると快適になります。
冷房とここひえを併用するメリット
冷房とここひえを併用することで、冷房温度をあまり下げずにすみます。冷房である程度部屋の温度が下がっていれば、ここひえで十分涼しくなります。
ここひえの電気代は冷房よりも約95%OFFなので、冷房単独で温度をガンガンに下げるよりも、冷房を緩くしてここひえを併用したほうが電気代の節約になります。また、冷房による冷えすぎや肌の乾燥防止にもなります。
また、ここひえは短時間だけ局所的に冷やしたいときにも役立ちます。
例えば、お風呂から出た後にここひえの風量を「強」にして至近距離で風に当たればかなり冷たい風を感じて、クールダウンできます。
短時間であれば「強」でも音量はさほど気になりません。
ここひえは就寝時の冷房が苦手な人にもおすすめです!
就寝時に冷房をつけると冷えすぎます。しかし、冷房を切ると暑くて眠れません。そんなときにここひえを至近距離において、寝るとちょうどよいです。
寝る直前まで冷房を付けていれば部屋の温度はそれほど高くないので、ここひえ弱で十分です。タイマー設定もあるので便利です。
上記のように、ここひえはデスクワーク時や就寝時に自分の周りを冷やすなどの目的には適していますが、広範囲を冷やすなどには不向きです。あくまでもスポットクーラーであり、狭い範囲を冷却することに特化しています。
なので、「部屋にエアコンがないのでエアコン代わりにここひえを使おう!」という目的ならやめたほうがよいでしょう。連日30℃を超え、しかも高湿度の日本の夏をここひえだけで快適にするのは難しいと思います。
犬・猫などのペットは快適みたいです
我が家はペットはいないのですが、SNSをチェックしていたらここひえの前で気持ちよさそうにしている猫や犬がいました。
ペットにはかなり人気のようですね!
ここひえの気になる点・注意点
♦ 電化製品への湿度の影響
ここひえは水を結構使うので(気化熱を利用して涼しい風を出すため)、ここひえを使うと湿度が高くなります。私はPCの横にここひえを置いて長時間パソコン作業をすることが多いので、パソコンへの影響が心配です(今のところは大丈夫です)。
♦衛生面に気を使う
2日以上使用しないときは、防カビ抗菌フィルターを十分乾燥させる必要があります(長時間水分が残っているとカビや臭いの原因になるため)。防カビ抗菌フィルターを乾燥させるためには、風量を強にして約12時間動作させる必要があります。
毎日使うときは問題ないのですが、数日使わないときは、そのたびに12時間のフィルター乾燥をしなければならず、ちょっと面倒です。
♦フィルター代がかかる
1シーズンごとのフィルター交換が推奨されています(交換目安は約3か月)。交換用フィルター(防カビ仕様)は2,980円(税抜)+送料900円がかかります。送料を合わせると4,000円弱してしまうので、ランニングコストがやや高く感じます。
ただ、ショップジャパン公式サイトQ&Aには、「異臭なく、冷却性能も初期と変わらなければ、交換の必要はありません。」と記載されているので、必ずしも交換が必要というわけでもありません。
ここひえの評判・口コミ
インターネットの口コミを調べてみました。よい評価がある一方、悪い評価もあり、評価の賛否は分かれています。楽天市場の購入者レビューを紹介します。
- 持ち運びしやすくて便利
- 30度位なら、冷房をつけなくてもここひえと扇風機で十分
- エアコンをゆるめにかけてここひえで冷えすぎ防止になる
- 30センチくらいのところだとちゃんと効く
- 中か強で近くで使えば涼しい
- 風量を強にすると音がうるさい
- 思ったほど涼しくない
冷房が苦手な方や局所で使う方には評価されていますが、思ったほど冷えないとの意見もちらほらあります。
期待度や用途によって評価は分かれますね。
まとめ
ここひえは、コンパクトサイズで、電気代が安く、肌にも優しい冷風扇です。場所をとらないので、1台所有しておくと重宝します。
しかし、冷え感に関しては正直ものすごく冷えるわけではありません。30℃を超えるような暑さの中では冷えに限界があります。
ここひえだけで涼しさが不十分な場合にはエアコンと併用するなど工夫が必要です。
過度な期待は禁物ですが、目的に合えば満足できる商品です。
賛否が大きくわかれる商品ですが、ショップジャパンでは『使用後でも39日間は返品保証』があるので、使ってみて納得できなければ返品することが可能です。
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